Sebastian Piras 個展
Diary
Sebastian Piras - 写真
ヒロマート・ギャラリーでは、Sebastian Pirasの写真展『Diary』を開催いたします。
2012年に開催しご好評をいただいたPirasの日本初個展「Amerikana Diary」に続く、ヒロマート・ギャラリーでの2度目の個展となる本展『Diary』では、20年以上にわたり米国とヨーロッパで撮影された画像より厳選した写真作品を発表いたします。
「いつもイメージを通してコミュニケーションすることを一番心地よく感じてきた。フォトグラフィとフィルムは、自分の思考を表現することや、日常のささいなことへのプロセスも容易にしてくれた。書き言葉とは対照的に、フォトグラフィは僕にとってとても精神的な経験でもあるんだ。」と話す。
また、今展について、「ずっと以前に撮影したイメージをセレクションすることというのは、癒す力があり、また苦痛でもあった。僕はいつも、内省的であるよりも前に進むことを好んできたのだけれども、今回のプロセスである昔の写真・撮影画面の見直しは、驚くことに解放感があり新しい経験となったよ」とピーラス。
<作家> Sebastian Piras (セバスチャン・ピーラス)
<展覧会名> Diary
<会期> 2014年5月14日(水)〜6月22日(日) 午後1時〜7時
(休廊:月、火)会期以外のご来場はご相談ください。
イタリア生まれ、ニューヨークを拠点に活動するアーティスト。彼のフォトグラフィとフィルム作品は国際的に広く発表されている。
キャリアの初期に、写真家ロバート・メイプルソープを通してアンディ・ウォーホルと出い、Pirasの作品を見たウォーホルは、彼にアーティストのポートレートに重点的に取り組むことを奨励した。このことは、彼の有名なシリーズ「Artists Exposed」(アンディ・ウォーホル、ロイ・リキテンスタイン、リチャード・プリンスなどのインターナショナル・アート・シーンで有名なアーティスト、新進芸術家、または重要人物の魅惑的なポートレートのシリーズ)につながったと思われる。
ホイットニー美術館前館長のデヴィッド・ロスは、Pirasの写真を「… probing and extraordinarily beautiful portraits of artists… that ultimately produces winners at both ends of the camera. (厳密で驚くほどに見事なアーティスト・ポートレートであり、究極的にカメラの両端で勝者を作っている…)」と告げている。これらの1986年から2006年までに撮影した写真は2冊の写真集「Artists Exposed」と「A Pocketful of Contemporary Artists Portraits」で出版されている。
晩年のアレン・ギンズバーグ、クエンティン・クリスプも主演したテイラー・ミードのドキュメンタリー「Taylor Mead Unleashed」や、グッゲンハイム美術館(ニューヨーク)で開催されたジョルジオ・アルマーニ展でのロバート・ウィルソンによるインスタレーションのショート・セグメントなど、いくつかのドキュメンタリーの監督及び撮影も手掛けている。2011年、監督した短編映画「Art Depot」は、カンヌ国際映画祭で紹介され、National Film Board of Canada(カナダ国立映画制作庁)のオンライン・ショート・フィルム・コンテストで1800作品の中からトップ10に選ばれた。TV放送や長編映画のフォトグラファー、監督、プロデューサーとしてTV放送や長編映画に携わるなど幅広く活動している。
ごく最近では、2012年にショート・フィルム「Fog」を監督・製作した。
作品画像 トップ:「Frisco 1985」、中: 「 Brazil Still Life」2009, 下:「Canaveral」 2006
東京新聞夕刊 (2014年6月18日)に掲載されました。
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